歩く速さが違うだけでイライラ?家族の「ペースの違い」で喧嘩しないコツ

時間(日程の取り方)

はじめに:ペースのズレに気づくのは、旅行だから

普段の生活では、家族それぞれが違う時間で動いています。
学校、仕事、家事、それぞれのリズムで一日を過ごす。

だからこそ、旅行で長い時間を「ずっと一緒に過ごす」と、
初めて「ペースが合わない」という現実に気づくのです。

家族であっても、ペースが違うのは当然のこと。
むしろ、旅行はその違いを発見できるチャンスでもあります。


家族のペースがズレる3つの典型パターン


行動ペースのズレ

「出発の時間を決めたのに、なかなか出られない」。
自宅でも、ホテルでも、パーポス家ではこれが定番です。

私はせっかちな性格で、予定の時刻に出発できないとイライラする。
けれど他の家族は、支度も歩く速度もマイペース。
この「速さの違い」が、旅行中の一番のストレスでした。


目的意識のズレ

子どもたちは旅行を「遊べる時間」として楽しみたい。
観光地よりも、ホテルのプールやゲームのほうが大事。
一方、私は遺跡や美術館を見たいタイプです。

妻は「特別な場所に行くこと」よりも、
「外国にいる空気を感じながら家族と過ごす時間」を重視します。

それぞれの「旅の目的」が微妙に違うから、
一緒にいるのに気持ちが噛み合わないこともあるのです。


感情ペースのズレ

私は怒ってもすぐに切り替えられるほうですが、
子どもたちは叱られると、しばらく機嫌が戻りません。
「もう終わった話なのに」と思っても、空気が重いまま。

これが一番やっかいです。
感情のテンポが違うのは「努力」では変えられません。
でも、それに腹を立ててしまうと、ますますズレていく。
怒りで感情を合わせようとするのは、最も不毛な反応なんです。


パーポス家の経験:この3つ、すべて経験済み

家族旅行を重ねるたびに、行動・目的・感情、
あらゆるペースの違いにぶつかってきました。

でも最近は、少しずつ空気が変わってきた気がします。
それは、「お互いのペースを知ろう」と意識し始めたからです。


ペースの違いを受け入れる3つの工夫


「合わせる」ではなく「待ち合う」

無理にテンポを揃えなくてもいい。
「先にロビーで待ってるね」「あとで合流しよう」で十分。
「待ち合わせ前提の旅」にするだけで、心の余裕が生まれます。


主導権を交代制にする

午前は父のペース、午後は子ども、夜は母のペース。
「誰かがリードする時間」を決めると、
全員が「待たせる側」「待つ側」の両方を経験できます。

すると自然と、他人のテンポに優しくなれるのです。


感情ペースの違いを共有する

感情のペースのズレは、どうしても起きてしまいます。
だから、怒ったり直そうとするより、「知ってもらう」ほうが早い。

パーポス家では、旅行中の待ち時間(例えば飛行機の搭乗前など)に、
「こういうときにイラッとする」「こうしてもらえると助かる」
という話をするようにしています。

まだ実験中ですが、
お互いの「地雷」や「苦手ポイント」を言葉にして共有するだけで、
すれ違いによる喧嘩が少しずつ減ってきました。

家族旅行は、単に一緒に行動するだけではなく、
お互いの「人となり」を理解する場でもあるのです。


まとめ:家族旅行は「歩調をそろえる」より「リズムを重ねる」

  • 家族のペースが違うのは当然。
  • 感情のテンポも、その人の「リズム」として尊重する。
  • 怒りではなく、共有でズレを軽くする。
  • 旅行は「理解の時間」でもある。

歩く速さも、感じ方も、楽しみ方も違う。
でも、その違いを前提にした旅なら、
家族の空気はもっと穏やかに流れていきます。

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