はじめに:みんな、どれくらい有休を取っている?
「有給休暇なんて、なかなか取れないよ」と感じていませんか?
でも、2024年に米旅行予約サイト大手のエクスペディアが実施した世界11カ国・地域の有給休暇に関するインターネット調査での日本の平均有給取得日数は年間12日(※出典:日経新聞)。
厚生労働省の2024年の統計でも平均11日とほぼ同じ水準です(※出典:厚生労働省・令和6年就労条件総合調査)。
しかも、大企業と中小企業での差はたった1日程度。
思ったより「みんな有休、取ってるな」と感じませんか?
実は、有給をまったく取れていない人は少数派。
本当に多いのは、「長く休むのが気まずい」「まとめて休むのが怖い」と感じる人です。
でも、その取りづらさの正体は、職場の制度よりも、
自分の中にある“見えない制約かもしれません。
家族旅行のために長期休暇を取る3つの価値
① 家族と「素の時間」を取り戻せる
週末旅行や2泊3日では、まだ日常の延長線上。
でも、1週間以上の旅行になると、ようやく仕事モードが抜け、
家族との会話のテンポや空気がやわらかくなっていきます。
パーポス家でも、4日目あたりからようやく心がゆるみ、
子どもたちの表情や夫婦の会話が自然に戻るのを感じました。
長期休暇は、家族が「本来のリズム」に戻るための時間です。
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② 仕事から離れて、心をリセットできる
仕事を中心に時間を組み立てていると、
気づかないうちに「生産的であること=生きていること」になってしまいます。
でも、旅先ではその構造が壊れます。
朝、時間を気にせず起きる。
昼、予定を詰め込まず散歩する。
夜、ただ家族と笑う。
この「非生産的な時間」が、心の奥の硬さをほぐします。
休暇後の集中力や判断力も上がり、仕事にも良い循環が生まれます。
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③ ハイシーズンを避けて、混雑も費用も抑えられる
有休を上手に組み合わせれば、旅行のハイシーズンを外せます。
例えば夏休みの家族旅行でも、お盆を避けるだけで
飛行機代も宿泊費も下がり、観光地もゆったり過ごせる。
パーポス家でも、8月下旬に予定をずらしただけで、
同じホテルが半額近くになったことがありました。
時間の余裕は、お金と心の余裕にもつながります。
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「わかっていても、有休が取りにくい」気持ちは分かります
それでも、「自分が休んだら迷惑をかける」と感じる人は多いものです。
特に責任感の強い人ほど、
「周りの負担になるくらいなら、休まないほうがいい」と思ってしまう。
でも、長期休暇は「逃げ」ではなく、「準備された休み」にできます。
大事なのは、周囲との信頼関係と段取りです。
準備と共有ができていれば、長期の休みは「誠実な働き方」の一部になります。
パーポス家流:5日連続で有休を取る実践ステップ
ステップ① 夏休みや連休をつなぐ形で有休を取る
最初から長期連休に挑むのではなく、
既存の休日+2日〜3日の組み合わせで休みを確保。
まずは実践して「休んでも回る」という成功体験を積みましょう。
ステップ② 3か月前には「宣言」してしまう
パーポスの職場では、上司と直接話す機会が隔週であります。
その場で3か月前に「この週に休みを取りたい」と宣言。
上司が反対しなければ、そのままチームにも共有します。
「早めの宣言」は、信頼を守りながら休暇を確保する最善の方法です。
ステップ③ 旅行2週間前は新しい仕事を入れない
長期休暇前はどうしても仕事が詰まりがちです。
新しいタスクを増やさず、既存案件の整理に集中します。
出発直前にバタバタすると、心も身体も削られてしまうからです。
ステップ④ 旅行後2週間は“忙しくなる”を前提にする
5日連続で休めば、前後2週間は確実に忙しくなります。
でも、それは想定内の負荷。
「その程度のリスクで家族の思い出が作れる」と考えれば、
気持ちはずっと楽になります。
まとめ:「有休を取る」はわがままではなく、誠実な選択
- 長期休暇は、家族の時間と自分の心を整える機会。
- 仕事への誠実さと、家族への誠実さは両立できる。
- 準備と共有をすれば、有休は「信頼を深める時間」になる。
有休を取ることに後ろめたさを感じる人ほど、
本当は家族との時間を大切にしている。
だからこそ、勇気を出して一歩踏み出しましょう。
有休を「取る」ではなく「活かす」ことで、
家族の思い出と仕事の質、どちらも高めることができます。


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