「家族旅行は人生の宝物になる」――よく耳にする言葉ですが、本当にそうなのでしょうか。
ネットで調べると、旅行業界や教育関係者がその価値を強調している記事が多く、「自分は踊らされているだけでは?」と疑いたくなる方もいるかもしれません。
その疑問は、正しいと思います。
だからこそ、私は「親」という立場から、自分の実体験をもとにお伝えしたいのです。
疲れるし喧嘩もする。それでもいい
正直に言えば、家族旅行は疲れます。
荷物の準備から移動、トラブル対応まで、普段よりもエネルギーを使います。
時には夫婦喧嘩になることもあるし、帰ってから請求書を見て「やっぱり高いな」と思うこともあります。
そんなとき、「これが本当に宝物になるの?」と感じても無理はありません。
それでも「人生の宝物」と言える理由
私が家族旅行を「人生の宝物」だと断言できる理由は、次のようなものです。
- 大切な家族との絆を確かめられる
旅行中はハプニングの連続。でも、そのたびに助け合うことで「家族でいてよかった」と思える瞬間が生まれます。 - 親自身の「若さの記憶」になる
子供が小さい時期=親の若さの時期でもあります。
若い自分が子供と全力で遊んでいる記憶は、年齢を重ねるほど輝きを増すのです。 - 贅沢だからこそリフレッシュできる
家族旅行は時間もお金も消費します。だからこそ日常を忘れて、心から解放される経験になるのです。 - 後から効いてくる「やってよかった」
今はただ疲れただけに思えても、数年後に写真を見返したり、子供が成長して思い出を語ってくれると、「本当にやってよかった」と心から思えます。
教育効果は副次的でいい
もちろん、旅行が子供に良い影響を与えることはあります。
しかし、それを目的化しすぎると「子供のため」と言いながら、親子ともに窮屈になります。
大切なのは「子供がどう育つか」ではなく、「親が家族とどう生きたか」。
家族旅行は、その証を残してくれる場だと私は思います。
今日からできる小さな一歩
- 「宝物にしよう」と気負う必要はありません。
- 旅行に行けたことに感謝し、写真や日記を残しておくだけで十分です。
- それが未来の自分にとって、かけがえのない宝物になります。
まとめ
家族旅行は「記憶に残すイベント」ではなく、「親にとって人生を肯定できる宝物」です。
疲れても、喧嘩しても、費用がかかっても、それを含めて宝物になる。
だからこそ、自信を持って次の家族旅行を楽しんでください。


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