「家族旅行をしたいけど、宿泊費が高くて不安…」という声をよく聞きます。実際、観光庁の調査データを見ると、宿泊費は国内旅行では費用全体の約3割を占め、最も大きな出費項目です。とはいえ、節約ばかりを優先すると「せっかくの家族旅行なのに楽しめなかった」と後悔することにもなりかねません。ここでは、最新データに基づく分析と、満足度を保ちながら宿泊費を抑える工夫を紹介します。
宿泊費の平均と全体に占める割合
観光庁「旅行・観光消費動向調査(2024年)」のデータを整理すると、以下のようになります。
| 区分 | 宿泊費(日額/人) | 旅行費全体に占める割合 |
|---|---|---|
| 国内旅行(全体) | 13,294円 | 28.8% |
| 海外旅行(全体) | 7,423円 | 12.4% |
| 国内・個人旅行 | 14,877円 | 33.2% |
| 海外・個人旅行 | 10,438円 | 20.2% |
| 国内・パック団体旅行 | 1,925円 | 3.4% |
| 海外・パック団体旅行 | 1,717円 | 2.3% |
※観光庁「旅行・観光消費動向調査(2024年)」をもとにパーポスが整理
(注:パック団体旅行では宿泊費・交通費が「参加費」に含まれるため、宿泊費は実態より小さく見えます)
👉 国内旅行では宿泊費が大きな節約対象。海外旅行では宿泊費よりも航空券の影響が大きく、宿泊は「快適さや立地」を優先する方が合理的といえます。
宿泊費を抑える一般的な工夫
まずは王道の節約術です。
- 早期予約や直前割引を利用する
- 平日やオフシーズンを選ぶ
- ポイントやクーポンを活用する
- 宿泊スタイルを変える(ホテル → 民宿やAirbnb、逆にファミリー向けホテルで1室料金を利用)
これらを意識するだけでも、宿泊費を数千円単位で抑えられます。
満足度を下げないための7つの工夫(パーポス家の実例)
パーポス家では、単純な節約ではなく「満足度を保つ工夫」を大切にしてきました。
- 優先順位を家族で決める
例:ビーチリゾートならプライベートビーチ優先で部屋の眺望は妥協。観光地中心なら立地優先で古めのホテルでもOK。 - ホテルは直販予約を基本に
比較サイトは便利ですが、トラブル時の対応は煩雑。直販は交渉やリクエストが通りやすく安心です。
👉 関連記事:家族旅行のホテル選びで後悔しない!宿泊先選び4つのポイント - 割安プランの条件を必ず確認
返金なしプランは安いが、予定変更に弱い。クルーズ旅行前泊で返金なしプランを選び、クルーズ自体が中止になった時は宿泊代が戻らない経験をしました。 - ホテル vs 旅館の料金体系を理解する
旅館は一人あたり料金で割高に、ホテルは1室料金で子ども連れに有利なことが多い。 - 公共宿泊施設の活用
KKRやかんぽの宿は、国民宿舎よりは高いが、手頃な値段で安定したサービスが受けられ、満足度が高かったです。 - 早期予約・直前割引・平日利用
定番ですが、日程を柔軟にできる家庭なら効果は大きいです。 - 清潔さ・安心を犠牲にしない
どれだけ安くても「眠れない」「不衛生」は家族旅行を台無しにするので避けます。
まとめ
- 宿泊費は国内旅行では最大の節約対象(全体の約3割)。
- 海外旅行では全体の1割程度 → 快適さや立地を優先した方がよい。
- 節約は大事だが「清潔さ・安心・休息」を犠牲にしないことが満足度につながる。
- 家族旅行では「何を優先し、何を妥協するか」を決めることで、費用を抑えつつ満足度を保てる。


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