「家族が小さいのでスケジュールは余裕を持たせるべきかな」
「休みが短いのに、やりたいことがたくさんあるからつい詰め込み気味になった」
こんな悩みを抱える方は少なくありません。ネットを調べると「余裕を持たせましょう」と書かれている記事ばかりですが、それで本当に解決できるでしょうか?
この記事では、詰め込み型スケジュールと余裕型スケジュールの特徴を比較し、リスクとメリットを整理した上で、私自身の実例も紹介します。読んでいただければ、自分の家族に合ったスケジュールのヒントが見つかるはずです。
詰め込み型と余裕型、それぞれの特徴
どちらが正しいというわけではありません。自分や家族の価値観・体力・旅行スタイルに合わせて選ぶことが大切です。
| タイプ | メリット | デメリット | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 詰め込み型スケジュール | ・観光地をたくさん回れる ・「旅育」として子供に多くの体験を与えられる ・「これだけ行った」と達成感が強い ・交通費・宿泊費あたりの効率が良いと感じやすい | ・疲労がたまりやすく子供や高齢者は負担大 ・トラブルで計画が崩れると立て直しが難しい ・「こなした」だけで印象が薄れることも | ・アクティブ派 ・短い休みでたくさん回りたい人 ・子供にできるだけ多くの体験をさせたい親 |
| 余裕型スケジュール | ・移動や観光に追われずゆったり楽しめる ・トラブル対応がしやすい ・お金の使いすぎを防げる ・ホテル滞在や食事をゆっくり味わえる | ・観光地が少なくなる ・アクティブ派には物足りない ・「せっかく行ったのに」と後悔する人も | ・リラックス重視派 ・小さな子供や高齢の親と旅行する人 ・旅行費用を抑えたい人 |
パーポス家の実例
日本国内の場合
日本の公共交通機関は正確なので、ある程度タイトでも安心して動けます。ただし、高齢の親と一緒のときは別。親は体力を過信しがちなので、私は「見せる計画はタイト」「実際の行動は余裕あり」にしています。午前中だけ観光して午後はホテルで休憩する。昼頃に「もう休みたいけど、どうする?」と切り出すと、無理せず楽しめるようになります。
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海外旅行の場合
海外では交通機関が不安定なことも多く、スケジュールは余裕を持たせるのが鉄則です。特に飛行機の乗り継ぎは最低2時間は必要。1時間未満の乗り継ぎは「到着が少し遅れたらアウト」「初めての空港で迷わない前提」と、かなりのリスクを背負うことになります。
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観光の充実感を高める工夫
余裕型スケジュールにした場合でも、「観光できる時間をどう濃くするか」が大切です。
- 移動はタクシーをチャーターして快適に
- 国内旅行なら人力車で観光地を巡り、非日常感をプラス
- ビーチリゾートならバナナボートやモーターボート体験を加えて、短時間でも思い出に残るように
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今日からできる小さな一歩
- 自分と家族が「詰め込み型」か「余裕型」かを話し合ってみる
- 旅程表は詰め込み型で作っておき、当日の動きは余裕型に寄せる
- 移動や観光の一部に「特別体験」を差し込んで短時間でも濃い思い出を
まとめ
家族旅行のスケジュールに「正解」はありません。
詰め込み型にも余裕型にもメリット・デメリットがあります。
大切なのは、家族の体力・価値観・優先したい体験を踏まえて、自分たちに合ったバランスを見つけること。
パーポス家も毎回「今回はどこまで詰め込む?どれだけ余裕を持たせる?」と試行錯誤しています。その過程自体が、すでに家族のコミュニケーションになっていると感じます。


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