「旅行の準備はしたけれど、もし子供が熱を出したら?」「雨で全部中止になったら?」
そう考えると、家族旅行が楽しみであると同時に、不安もつきまといます。
私(パーポス)も同じでした。だから意識してきたのが、リスクマネジメント という考え方です。全部を防ぐことはできませんが、「予防・軽減・転嫁・受容」という視点で準備すると、安心感が大きく変わります。
よくある家族旅行のトラブル7選
家族旅行で起きやすいトラブルは、大きく次の7つに分けられます。
- 天候(雨・台風・猛暑)
- 身体(病気やケガ)
- 持ち物(忘れ物・盗難)
- 交通(遅延・欠航・渋滞)
- 施設(ホテルの設備・食事)
- 金銭(思わぬ出費)
- 他人への迷惑(物を壊すなど)
トラブルと向き合う4つの原則
- 予防:起こる前に防ぐ(例:常備薬を持っていく)
- 軽減:起きても被害を小さくする(例:雨でも楽しめるプランを入れる)
- 転嫁:保険など外部に任せる(例:海外旅行保険に加入)
- 受容:起きても仕方ないと割り切る(例:忘れ物は現地調達)
完璧を目指すより、この4つを使い分けるのがポイントです。
最新データから見る「本当に多いトラブル」(海外旅行)
JTBグループで旅行保険を提供するジェイアイ傷害火災保険の 2024年度海外旅行保険事故データ(公式発表) によると:
- 事故発生率:21人に1人(4.7%)が何らかのトラブルに遭遇
- 補償項目別内訳:
- 治療・救援費用(約61%)
- 携行品損害(約23%)
- 旅行事故緊急費用(欠航・荷物不着など)
→ この3つで全体の95%以上を占めています
- 高額医療費:北米での治療費最高額は6,415万円
👉 つまり、「身体トラブル」「持ち物トラブル」「交通トラブル」が圧倒的に多いのです。海外に行くなら 医療費補償つきの保険は必須。ここは「転嫁」でしか防げない部分です。
なお、国内旅行に関するデータは見つかりませんでしたので割愛しています。
パーポス家の体験談
- クルーズ船旅行では、雨が降ってもプールや屋内イベントがあるので「天候リスク」を気にせず過ごせました。
- ビーチリゾートでは、切り傷やクラゲ用の薬を持参。幸い大きな出番はありませんでしたが、あるだけで安心感が違いました。
- いろいろ準備したけれど結局使わなかったことも多々あります。でもそれは「ラッキー」と考えるようにしています。
トラブルと対策を整理(表)
| トラブル | よくある場面 | 原則 | 具体的な対策 |
|---|---|---|---|
| 天候 | 雨で観光が中止 | 軽減・受容 | 屋内施設を組み込む、雨でも楽しめるホテルを選ぶ |
| 身体 | 子供の発熱、ケガ | 予防・軽減・転嫁 | 常備薬・母子手帳を持参。海外は保険必須(死亡補償は不要) |
| 持ち物 | 忘れ物・盗難 | 予防・軽減 | チェックリストを作る。盗難は現地調達+カード会社に連絡 → 詳しくは家族旅行の荷物はどこまで準備すれば安心ですか? |
| 交通 | 飛行機の遅延や欠航 | 軽減 | 余裕あるスケジュール。代替交通を確認 |
| 施設 | プールなし、食事が合わない | 予防 | 公式サイトに直接確認。事前に問い合わせ |
| 金銭 | 予想外の出費 | 軽減 | 予備費10〜20%を計上。カード利用で緊急対応 |
| 他人の物を壊す | 子供が誤って破損 | 転嫁 | 個人賠償責任つきの保険でカバー |
まとめ
家族旅行のトラブルは「避けたい」ではなく「付き合うもの」。
大事なのは「全部を完璧に防ぐ」ことではなく、準備をしておくことで 心の余裕 を持つことです。
👉 トラブルを避ける工夫だけでなく、「夫婦間での計画のすれ違い」も旅行の悩みの一つ。配偶者が家族旅行に消極的な理由と、行った場合に生まれる違い【体験談あり】 もぜひ参考にしてください。
そして最後に思い出してほしいのは、トラブルがあっても家族旅行がもたらす幸せは大きいということ。家族旅行で気づいた幸せとは?一緒に過ごす時間と解放感【体験談あり】 に詳しく書いています。


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