はじめに:学校を休んで旅行に行くのは「悪いこと」?
子どもを旅行に連れていきたいけれど、
「学校を休ませてもいいのかな」と迷う親は少なくありません。
たしかに、平日に休むと「ずるいと思われないか」「先生に何と言われるか」
そんな罪悪感を持ちやすいテーマです。
でも、少し視野を広げてみると、
今の時代は「学校を休んでもOK」という考えが増えていることがわかります。
データで見る「学校を休んで旅行」への社会の変化
ウェブメディア「いこーよ総研」の調査では、
「学校を休ませて旅行に行くのはアリ」と答えた保護者が8割にのぼりました。
(出典:いこーよ総研「学校を休ませてもいい?」調査)
つまり、「教育より旅行」という話ではなく、
家族との時間や体験の価値を重視する親が増えているということ。
また、大分県別府市では「たびスタ休暇制度」という
旅行を通じた学びを支援する取り組みも始まっています。
(出典:読売新聞:別府市「たびスタ」休暇制度)
社会全体でも、「旅=学び」という認識が少しずつ広がりつつあるのです。
パーポス家が「肯定派」である3つの理由
① 学業への影響は小さい
1週間程度の欠席は、インフルエンザなどの病欠と同じ期間。
成績や生活態度に大きな影響を与えることはありません。
むしろ旅行中の経験は、教科書には載っていない生きた学びになります。
旅先で子どもが興味を持って現地の文化や歴史を調べるようになった。
それは授業よりも早く、好奇心が芽生える瞬間でした。
▶ 関連記事:家族旅行は子どもの成長に効果あり?4つのメリットと体験談
② 「家族の時間」は今しか取れない
子どもが親と旅行できる時期は、本当に限られています。
中学・高校になれば部活や友人との予定が優先され、
大学生になれば家族旅行の日程を合わせることすら難しくなります。
「行けるときに行く」
それがパーポス家の基本方針です。
学校の出席日数よりも、家族で共有した体験の方が、
子どもの記憶と価値観に深く残ります。
③ 嘘をつかず、正直に伝える
学校を休ませるときに「体調不良」とごまかす必要はありません。
パーポス家では、連絡帳に「家族旅行のため」と正直に書くようにしています。
先生方も、家庭の事情として理解してくださる場合がほとんどです。
やましいことは何もありません。
「家族の時間を大切にしている」
この姿勢を、子ども自身が学ぶことが大切だと感じています。
否定派の方の気持ちも分かります!
一方で、「子どもに学校は休んでもいいものと思ってほしくない」という
否定派の意見も根強くあります。
その気持ちは、パーポスもよく分かります。
親としては、「旅行をきっかけに怠け癖がつくのでは」「不登校になるのでは」と心配になります。
でも、パーポス家の経験では、それは起きませんでした。
むしろ、子どもは旅行から帰ると「学校で友達に話したい!」と
元気に登校していきます。
不登校を選ぶ子どもには、もっと根本的な理由があります。
それは「人間関係の不安」や「居場所の欠如」といった、
学校そのものへの安心感に関わる問題であり、
家族旅行のようなポジティブな欠席とは本質的に違うのです。
だからこそ、罪悪感を感じる必要はありません。
家族旅行を通じて「家に自分の居場所がある」と子どもが実感できれば、
それはむしろ学校生活を支える力になります。
旅行で学校を休ませるときの3つの配慮
① 事前に先生へ丁寧に伝える
日程と理由を正直に伝えましょう。
旅行の目的(家族との時間や学びの体験など)を添えると、より誠実な印象になります。
先生も「家庭での教育方針」として理解しやすくなります。
② 宿題や学習のフォローは「一緒にやる」
旅行後は、宿題やプリントを一緒に確認します。
家庭でフォローする姿勢を見せることで、学校側の印象も良くなります。
▶ 関連記事:夫婦で家族旅行の計画を共有する4つのコツ|意見の対立や丸投げを防ぐ方法
③ 習い事も「連絡+お礼」で関係を保つ
休むこと自体よりも、「誠実に連絡して戻った後に感謝を伝えること」が大切。
旅行から戻ったら「ありがとうございました」と一言添えるだけで印象が変わります。
まとめ:「休ませる」のではなく、「経験させる」
- 学校を休んでも、学びのチャンスは旅行の中にある。
- 嘘をつかず、正直に伝えることで信頼が深まる。
- 子どもと過ごす時間は、あとから取り戻せない。
パーポス家が考える「教育」とは、
学校の外で本物の世界を見せることでもあります。
1週間の欠席で失うものより、得られるものの方がずっと大きい。


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