子供が覚えていなくてガッカリしたことありませんか?
せっかく頑張って計画して、お金も時間もかけて行った家族旅行。
それなのに数年後、子供に聞いてみると「覚えてない」なんて言われて、肩透かしをくらった気持ちになったことはありませんか?
私も同じ経験があります。2019年のゴールデンウィークに10日間ほどの休みをとって、南米と南カリブ海を回るクルーズ船に日本から参加しました。旅行から数年経って、テレビでパナマ運河が紹介されていたいので、「このビジターセンターを一緒に行ったよね?」と振ったところ、子供達二人とも記憶にない。正直ショックでした。でも今では「覚えていなくても意味がある」と思えるようになっています。今日はその理由を3つにまとめてお話しします。
親がガッカリする理由
まず、なぜ私たちは子供が覚えていないことにガッカリするのでしょう?
経験から考えると、次の3つが大きいと思います。
- 「子供のため」と言いながら、実は自分が楽しみたかった後ろめたさ
- 家族旅行にかけたお金や時間を思い出すと、損をしたような感覚
- 「この経験で成長してほしい」という期待通りにならない苛立ち
つまり、ガッカリは「子供の問題」ではなく、親の心の中で生まれるものなのです。
子供が覚えていないのは自然なこと
そもそも子供は大人のように旅行を細かく覚えているわけではありません。理由はシンプルです。
- 毎日が新しいことだらけだから、一つひとつが薄まってしまう
- 言葉や表現が未発達なので、感覚を記憶に残しにくい
- 「過去を振り返る力」は年齢を重ねないと育たない
ですから、覚えていないことは子供にとって当たり前。親も子も責める必要は全くないんです。
それでも家族旅行に意味がある3つの理由
覚えていないとしても、家族旅行には大きな意味があります。
- 親自身の思い出になる
未来のあなたにとって、旅行中の子供の笑顔や失敗も宝物になります。
パーポス家の例で触れたパナマ運河のビジターセンター。運河を行き交う船の様子よりも、見学に来ていたパナマの子供達と一緒に走り回っていた我が子の姿や、運河に誤って落ちないかとハラハラして見ていた思い出は今となっては素晴らしい思い出になっています。 - 今の自分にとってのリフレッシュ
家事や仕事から離れて、非日常を味わうことは親自身を軽くします。
パーポス家の経験でいうと、1週間以上旅行に行くと「そろそろ仕事に戻りたいな」と思えるようになり、親が家族旅行でリフレッシュできると、仕事も家族も前向きにに回転していきます。 - 子供にゆっくりと影響を与える
子供は細部を覚えていなくても「楽しかった気持ち」や「安心感」は心に残ります。
パーポス自身も、父親によく旅行に連れていてもらいました。ハワイやタイとか行った国は覚えているのですが、具体的な場所の思い出はあまりなくて。でも、旅行で楽しかった、面白かったという思いがあるので、それを自分の子供達にもやっているんだと思うとともに、親への感謝も強く思うようになっています。ですので、子供への良い影響は長い目で見ましょう。
今日からできる小さな一歩
- 子供の反応が薄くても「まあ、そんなものか」と軽く受け流す。子供が覚えていないと言っても、「それでも確かに一緒に笑った(泣いたなどなど)よ」と反応できれば大丈夫
- 今しかできない体験を優先する(例:小さい子とキャンプに行く、思い切って一緒に海へ飛び込む)
- 写真や日記で旅行を残しておく。将来見返したときに一気に記憶がよみがえります
まとめ
子供が家族旅行を覚えていなくても大丈夫。
家族旅行は「その場の時間を一緒に生きること」自体に意味があります。つまり、家族旅行は記憶に残すイベント以上のもの、心に刻む時間だからです。子供が覚えていなくても、その時の空気感や安心感は子供の中に残っています。だから希望を持って家族旅行に踏み出しましょう。
どうせなら、「良い贅沢」として楽しみませんか?
未来のあなたが「あの時連れて行ってよかった」と思えるように。


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