家族旅行を計画するとき、「個人旅行にするか、それともパック旅行にするか」で迷う方は多いでしょう。
費用だけを見れば「個人旅行の方が安い」と言われますが、準備の手間や現地での安心感を考えると「パック旅行のほうがラク」という声もあります。
この記事では、観光庁の最新データ(2024年) をもとに費用面を比較しつつ、パーポス家の実体験から、状況に応じた賢い選び方を紹介します。
データで見る「費用差」
観光庁「旅行・観光消費動向調査(2024年)」によると、国内・海外ともに 個人旅行のほうがパック旅行よりもお金を抑えやすい ことが分かります。
| 区分 | 個人旅行 | パック団体旅行 |
|---|---|---|
| 国内旅行(総額) | 74,125円 | 108,108円 |
| 海外旅行(総額) | 271,949円 | 410,171円 |
👉 国内では約3万円、海外では約14万円の差があり、金額的には個人旅行が圧倒的に有利です。
さらに費用の内訳を見ると、パック旅行では 「参加費」 の割合が非常に高いのが特徴です。
| 区分 | 参加費(日当たり) | 旅費全体に占める割合 |
|---|---|---|
| 国内パック旅行 | 34,854円 | 61.9% |
| 海外パック旅行 | 49,743円 | 66.4% |
つまり、パック旅行は交通・宿泊・観光・食事などが**「参加費」にまとめて計上されている**ため、見かけ上の自由度が低く、割高に感じられやすいのです。
個人旅行のメリット・デメリット
メリット
- 宿泊・交通・食事を自由に選べる
- 費用を自分でコントロールできる
- 家族の予定や好みに合わせて柔軟に計画可能
デメリット
- 予約・調整に時間がかかる
- トラブル時の対応も自分次第
👉 参考記事:家族旅行の行き先はどう決める?失敗しない4つの軸とパーポス家の決め方
パック旅行のメリット・デメリット
メリット
- 航空券・ホテル・食事・観光がセットで手配が簡単
- 添乗員や現地サポートがあり、特に海外では安心
- 日帰り旅行や短期旅行では効率的
デメリット
- 費用は割高になりやすい
- 観光地や宿泊先の自由度が低い
- 旅程が固定化され、自由な変更が難しい
👉 関連記事:家族旅行でよくあるトラブル7選と対策法|リスクマネジメントで安心準備
パーポス家の実例
🏝 子どもが生まれる前:パック旅行中心
阪急交通社の「トラピックス」でフランス、ハワイ、ロシアなどへ。
食事付き・添乗員付きのツアーで、準備が不要なうえ、現地でも安心感がありました。
この頃は「費用よりも手間の少なさ」を重視。
🍑 国内日帰り:今でもパック旅行を活用
桃狩りなどのバスツアーは、個人で手配するよりも効率的で、コスパも良好。
短時間で観光・食事・送迎が完結する「日帰りパック旅行」は、家族全員が楽しめる定番になっています。
🚢 子どもが生まれてから:個人手配中心へ
家族の都合に合わせて自由に計画できるようになり、個人旅行+クルーズ旅行 が定番に。
航空券・ホテル・クルーズを自分で組み合わせることで、費用を抑えつつ家族のペースに合わせた旅ができるようになりました。
🔄 ハイブリッド型の工夫:個人手配 × 部分的パック利用
海外クルーズ旅行では、基本的に手配は個人で行っていますが、寄港地観光(エクスカーション)だけは状況に応じて選択しています。
- 通常は Viator や GetYourGuide を利用して個人手配の現地ツアーを予約。
これらは船会社主催ツアーより割安で、現地旅行会社を直接探すとさらに安い場合もあります。 - ただし、以下のような条件では船会社主催ツアーを利用します。
- 乗下船にテンダーボート(小型連絡船)を使う場合
- 港から観光地までの交通手段が限られている場合
船会社のツアーは優先下船が可能で、もしツアーの終了が遅れても出航を待ってくれる保証があります。
👉 「費用は抑えたいが、安全と確実性を優先すべき場面では公式ツアーを選ぶ」
これがパーポス家のルールです。
まとめ
- データ上は「費用だけ」で見れば個人旅行が一択。
- ただしパック旅行には「準備や当日の不安を外出しできる」安心感という価値がある。
- 家族旅行では「今の自分たちに合う形」を柔軟に選ぶのが最も賢い。
- パーポス家のように「個人手配+部分的なパック利用」というハイブリッド型もおすすめ。


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